「誰からも信頼される人間になりたい」

 
訓練校名

バブコック日立株式会社

呉事業所高等職業訓練校

訓練課程 普通職業訓練 普通課程
訓練科名 金属加工系 溶接科
氏名金本 祐也

バブコック日立株式会社 呉事業所高等職業訓練校 金本 祐也さん

1. 訓練の概要

当訓練校での教育期間は4月入社から翌年3月末までの1年間です。4月から9月までの半年間は溶接を中心とした基本実習期間で、10月から12月の3ケ月間で現場での応用実習を行い1月からは主に3月に実施される技能照査試験の準備期間となります。

基本実習期間の午前中は工場生活で必要となる知識を身に付けるため学科を勉強し、午後からは溶接を中心とした実技の基本実習訓練に取り組んでいます。6ケ月間の基本実習期間でしっかり基礎技術を身に付け10月から3ヶ月間は現場でのローテーション応用実習となり先輩たちの中に加わって実作業を体験する中でより自分たちの技量を磨いていきます。

2. 社会人になって感じていること。思うこと。

学生時代は、先生、親といった頼りにする人が身近にいたためどうしても甘えというものが身に付き、都合の悪いことは避け、好きな事は率先して取り組んで来たように思います。言い方を変えれば「責任」という言葉を少し軽く感じていたと思います。しかし社会人になって4ケ月が経った今、それでは通用しない、自分の行動や過ちが同僚・先輩・会社に直接迷惑を掛ける。また自分で責任をとるだけの能力も無いということに気付きました。今自分に出来ること、やらなければならないことは、周りの人に迷惑を掛けないために「社会人として責任ある行動をとる」ということだと思います。

3. これからの技術・技能の世界で実現したい夢や自己挑戦したいこと。

高度で正確な技術を身に付け、与えられた仕事はより早く、より良いものを作り誰からも信頼される様な人間になりたい。その為には今取り組んでいる基本技術を完全に習得し、更に高度な技術を身に付けるため自己啓発も続けていきたいと思います。また、将来自分の技術を後輩へ伝えられる様頑張りたいと思います。

4. 訓練生の間に何を習得し、身につけようとしているか。

訓練校での1年間でプロの仕事が出来るように成るのは難しいと思いますがそれに近づくための基本は確実に身に付けたいと思います。また会社生活の中で大切な人間関係にも対応できるよう「周囲の人への気配り」が出来る人間に成れるよう努力していきます。

5. 訓練校での挑戦

現在(7月中時点)、訓練校ではTIG溶接でパイプとパイプを全姿勢で突合せるという課題に取り組んでいます。この課題は今の訓練生にとっては非常に難しい課題であり失敗の連続でうまく仕上げることが出来ません。しかし当社の製品を製作する上では絶対に必要となる作業です。今訓練校で挑戦することは、失敗を恐れず積極的に指導員や先輩の技を「よく聞く・よく見る・やってみる」を繰り返し粘り強く頑張って行く事です。

6. いつも指導員から言われていることで自分が大事にしていること

入校当時から「学生気分の脱皮を図れ」そして「社会人としての自覚を」と言われてきました。今では親に甘えていた学生時代の気持ちでは社会では通用しない、「自立」することが必要不可欠と感じています。今、日常生活において4S「整理、整頓、清潔、清掃」の徹底や時間厳守など一般的に当たり前の事ですが、当たり前の事が当たり前に出来るよう意識して訓練校生活を送っています。

7. 他校の訓練生へのメッセージ

訓練校へ入校した当時は、不安と緊張の連続でしたが今は徐々に解消し、日々の訓練に集中して頑張っています。訓練校は会社生活をする上で必要な技術や知識だけでなく人間関係など様々なことを学ぶことが出来る場所だと思います。辛いことや苦しいこともあると思いますが「全て自分のため」と思い最後まで諦めることなく訓練校生活を有意義なものにしていきましょう。

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